第661回 2018.12.01
秋山木工様の展示会「丁稚と職人の木工展」に行ってまいりました。
秋山木工様は、宮内庁にも納入実績がある高級注文家具メーカーです。
毎年「丁稚と職人の木工展」を開催されているかと思いますが、私が拝見するのは今回で3回になります。
じつは私が近々発表します「見せたくなるスピーカー」を作るきっかけになったのが、秋山木工様の熟練家具職人さんの刃物を見せてもらったことでもありました。
手入れの行き届いた刃物を指先で確認させていただきましたが、その切れ味に鳥肌が立ってしまいました。
秋山木工様を少し紹介いたしますと、秋山木工様は丁稚制度を何十年にもわたって続けておられます。
入社するには、男女を問わず全員丸坊主が条件になります。厳しい修行が待っているのにもかかわらず、入社希望者が大勢おられるようです。
入社希望者の中から、秋山社長が「これぞ」と見込んだ数名には、親と面談をされます。
北海道から沖縄まで、親との面談のためには足を運ばれ、少なくとも3時間は親と話をされるとのことです。
またお昼ご飯を用意してもらっていた際、お寿司などを取っておられる場合などは、この時点で残念ながら採用は見送りにされるとのことです。
そのようにして選ばれた新人を、人として、また職人として、一流に育て上げようとされる情熱には改めて敬服いたします。
刃物たちですね
会場風景です
今年の技能五輪全国大会の作品ですね。佐藤様が特別賞を取られました。
右が秋山社長で、左が私です
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