第114回 2008.01.15
「和尚が書いたいい話」
私のお客様で建設会社を営んでおられる、坂爪捷兵様が書かれた本でございます。
社長業の傍ら仏門に入り、厳しい修行を達成され「阿闍梨」(あじゃり)を受領、空海から45代目の弟子にあたります。
いい話が沢山ありましたが、その中から「テレビ番組の中で心に残った話」と言う内容を紹介いたします。
何気なくチャンネルを変えると、老衰で今にも息絶えそうなお婆さん犬。
“残念ですがもう限界ですね、おそらくあと1~2時間で死んでしまうでしょう。”と獣医はムツゴロウさんに告げる。
“人間なら90歳位だから寿命だよ”と涙ながらにつぶやくムツゴロウさん。
同じ小屋の中には、お産を終えたお母さん犬と、生まれたばかりの子犬たちがいる。
子犬たちは我先にとお母さん犬の乳房に吸い付いて、一心にお乳を飲んでいる。
その横を見ると、兄弟たちにはじき出されたのであろう、お乳にありつけない二匹の子犬がいた。
それを見ていたムツゴロウさんは、おもむろに二匹の子犬を抱き上げると、今にも息絶えそうなお婆さん犬の前にそっと置いた。
すると二匹の子犬は、お婆さん犬の乳房を探し当て、出るはずもない乳房を吸い始めた。20分が経過すると今にも死にそうだったお婆さん犬が、ヨロヨロと自分の足で立ち上がったのである。
後日談で、残り1~2時間の命と診断されたこのお婆さん犬は、なんと、2年半もの間生き続けたそうです。
「この二匹の子犬は私を頼りにしている、私が元気になってこの子犬たちを守ってあげなければならない」母性本能的な使命感が自らを生き長らえさせたのである。
私も、「社員とその家族、職人さんとその家族を守る」という使命感を改めて思い起こさせて頂きました。
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