第635回 2024.08.05
手触り・舌触り
どの素材でご依頼をいただいても、縁周りは危なくない程度に”面取り”をしています。
どのくらいの”面取り”にするかはご希望があったり、お任せいただいています。
指定しなくても手が触れてくる所は1㎜ほどの”面取り”がされてくるのが普通です。
切ったままの状態は角が立ちすぎ、触れると手を切ったりしてしまうので。
とくにお子さんが触れる所や、幼稚園のご依頼の時には大きめな面取りを依頼されます。
料理でも”面取り”されていると舌触りが優しくなり、味わいがぜんぜん違います。
”面取り”されている事に気づくまではプロが作ると、絶妙な火加減と
味付けでやっぱり違うんだなぁと思っていました。
料理でも面取りがあるのは私的には目からウロコでした。
丁寧な職人は見えてこない部分であっても面取りしたり、触れても痛くない程度には
ペーパーがけしています。それだけも手間と時間はかかりますが、作業する人からは
素手で持っても手を切ったりしないので、その優しさがとてもありがたいです。