既存より奥行を延長したカウンター下収納
天然木ナラ材で製作したカウンター下収納です。
じつは既存カウンターのせり出しサイズが小さいため、満足いく収納がとれないサイズ感でした。
その為、欲しい奥行に足らない部分を天然木天板で同じ高さにして延長させ、
その下に収納を製作しました。
背面の食器棚も一緒に製作し、左側のトール扉も天然木扉に交換しました。
(ナラ材板目(横目使い)・ウレタンクリア塗装仕上)
ダイニングセットが手前にくるため引戸にしています。
その上部にオープンの空間があるのはテーブル上のちょっとしたものをいれられるようにしています。
表に出したくないものは小引出しに収納できるようにしています。
見えづらいですが左下の台輪には2口コンセントを新たにもうけてもいます。
『製作開始までのお話』
じつは既存品と同じ高さにする事は簡単ではなく、既存の高さが完璧に水平であることは稀です。
既存のカウンターと同じ高さに合わせるため、水平状態を事前にレザーでその粗を確認しました。
やはり右端・左端で数㎜の誤差があり、お客様にご確認いただきながらその粗にあわせて
新規家具の方も同じ高さになるように微調整して揃えています。
既存カウンターは人造大理石(クォーツ)でした。
また、厚み部分に段差があるようなデザインされた形状でした。
同じ素材にするとどうしても付け足した違和感がでてしまう点。
そしてロット違いから色もまずあわない可能性があるため、
あえて素材をあわせず、天然木ナラ材で製作となりました。
既存カウンターは右側のせり出している壁で終わっています。
延長するカウンターも同じ長さにしてしまうと中途半端な出っ張りとなってしまいます。
その為、延長するカウンターはさらにその先の右壁まで伸ばして製作としました。
既存カウンター側は奥行を深くとれていますが、上記で伸ばした部分は奥行が浅くなっています。
扉をつけるほどの寸法がとれないため、ニッチとして可動棚を1枚設置しました。
既存コンセントが背面壁にあったため、家具側にそのまま移設しています。
じつはせり出している壁面には”点検口”がもともとついていました。
10年後などの定期点検の時に開ける可能性があるため、家具の内部から点検口が
誰でもあけられるにように工夫もしています。
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