第802回 2025.01.13
天然木の衝立
年明け一週間。
とても忙しくさせていただいてます。
昨年に製作・納品だけした大型物件の現場に行くことができ、
実際は現場サイドで傷つけられてしまった部分の交換修理の作業。
交換はとても難しいと製作前に話していた部分でしたので、緊張感ありながらの作業でした。
とはいえ、現場を見れる嬉しさも混じった複雑な気持ちもありましたが。
作業は無事に終わってスタッフと2人、どっと疲れました。
大きな現場なので現場入場における新規講習もありましたが、
規模のわりにはケガも少なく無事にきている様子でした。
ピーク時は1日に2000人の作業員が現場にいたそうなので、
事故はゼロではなく、ただしケガの原因は基本的なことの不備。
切断機械をする時に欠けた刃が当たってのケガは、作業用ゴーグルさえ
していれば防げたそうなので、ケガの詳細を聞いてゴーグル大事と思いました。
その後の一生の生活にかかわるので安全性は大事ですね。
スタッフも同じく感じたようなので、その機械使う時はゴーグル必須にします。
昔の大工さんなら指など大ケガしても、バカ扱いされて心配されず、
すぐに病院にも行きづらい雰囲気であったと言ってた方がいました。
そこだけ聞くととてもひどい話ですが、経験をちゃんとつまないと機械は一切使えず、
それまではノコギリなど手作業で、材料の特性と経験をきちんと積む時代でした。
その上で機械でケガをするのは修行不足や慢心からくるという考えだそうです。
実際に機械がはねかえってくる予感をしつつ、無理して作業した結果とも言ってました。
上記の現場は画像アップできないので、
昨年に製作した衝立の設置画像。
製作だけしていた為、設置された後の画像をもらいました。
W2000 × H1800㎜の大きさです。
神奈川県産材であるヒノキ材を使い、その他にサクラ、ナラ、ケヤキ、クス材を使用。
いつもお付き合いある材料屋さんからの依頼でしたので、デザインなどは手間を考えず協力しました。
何パターンかデザインしてお好みを決めてもらい、細かい所はお任せいただきました。
仕上がりを綺麗に作るか、荒々しく作るか。
塗装あり or 無しなど、仕上についてはお客様ときちんとご相談。
オイル塗装をする事でそれぞれの材料の色味が引き立ちました。
材料の虫食い部分も一部あえて使っています。
普段はこうした欠点である材料ははじかれて使わないようにしていますが、
一般の方との話題にしてもらうために使用しました。
良いアクセントになっています。
背面は打ち合わせスペースとなっています。
背面側はデスクと高さを揃えたローボードをヒノキ材で作り、衝立に固定。
ローボードの天板は実用性を重視してオイル塗装を3,4回施しています。
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