第646回 2024.11.04
何年もつだろう。
親類宅でシステムキッチンを取付工事中。
下がり壁とその天井面は天然木ナラ材仕上。
壁面にはモールテックスを施工し、色は明るめなグレー色にしました。
油汚れがつきそうなコンロ横だけ石目柄の黒系キッチンパネル貼。
メーカー製の家具はこれまで扱った事がないので初体験でしたが、
すでに箱が反っているし、おもちゃみないな作りの印象でした。
いつもの家具工事とは違い、持つときに壊さないよう意識しながらのモヤモヤした気持ちの作業でした。
グレードは高い商品でしたが、正直な感想は長持ちしなさそうな印象でした。
普段、作っている家具はメーカーさんには申し訳ないですが、必ず長持ちすると実感する事ができました。
↓ 下は川崎市立 日本民家園の中にある旧原家の住宅内。
もともとは1911年に建てられた住宅ですが、いまは日本民家園に移築・復原されています。
ケヤキ材のすごい幅広の桁と、画像では見えませんがすごい太さの大黒柱をつかった住宅です。
この材料欲しいなぁと思いながら眺めてしまいました。加工するのがもったいないですが。
大黒柱や桁はそのままと思いますが、113年前の住宅は古いではなく年数が経っても
本物の材料がもっている格式を感じました。
照明器具も素敵でこれが本物のアンティークかと思いました。
アンティークはただ古っぽさを表す意味としか若い時は思っていませんでしたが、
アメリカでは『100年経過した美術品や工芸品』の事を言います。
本物に似せた材料は増えていますが年数が経って良さが増すとは思えないので、
アンティークと呼ばれる事はまずないなと思いながらです。
川崎市立 日本民家園へはたまたま空き時間ができてしまい、軽い気持ちで立ち寄りました。
敷地には関東・神奈川・信越・東北とそれぞれの地域の古民家があり、宿場町を再現したような配置もありました。
古民家の数が20棟以上あります。
見事な藁葺屋根の古民家もあり、室内には私でも小さい時に見た事あるような道具もありました。
ご年配の方なら懐かしさを感じる部分もあるかと思います。
建物によってボランティアの方がいて詳しいお話を聞けるようですが、
またいつ来れるかわかないので古民家をすべて観てまわることに専念しました。
日本民家園をでるとその奥には岡本太郎美術館があります。
じつは本来はここに行く予定でしたが、手前に日本民家園がありついでにと寄った次第でした。
ここだけで時間がかかり、岡本太郎美術館は外観だけを見てまわり次の予定先へと向かいました。
遠方へ出かけなくても近場にとても立派な場所があるなぁと思いました。