第574回 2017.03.19
印象に残っている過去の仕事を紹介いたします。
7年前になりますが、筑波研究学園都市で思い出に残る仕事をさせていただきました。
テーマは
1、老後、車椅子の使用を想定しての家づくり提案。
2、身体障害者の方が有意義に暮らすことができる家づくり提案。
1、の場合は、手回しドライバー1本で廊下に設置してある家具はたたまれ、またトイレなどの壁もドライバー1本で間取りの変更ができ、車椅子が自由に走行できるようにすることです。
2、の場合は、リモコンを操作すれば家具などが自由に動いて、急な来客があった場合でも簡単に接客ができる間取りに変更ができるようにすることです。
若くて健常な時は、廊下の壁面は収納棚になっています。多少体が不自由になった場合は上段の棚を折りたたみ、カウンターにつかまりながら部屋を移動いたします。
いよいよ車椅子を使用することになった場合は、すべての棚を折りたたみ、車いすが通れるように廊下を広くいたします。
(拡大写真でホークやスプーンが写っています。板の内部に磁石を仕込んでありますので、簡単に家具を折りたたむことができます。)
椅子及びテーブルの脚には、ロボットキャスターを開発しておられる企業と共同で,リモコンで動くキャスターを取り付けました。
椅子はキャスターがついていれば不安定になりますので、体重がかかれば椅子が沈み床と密着して安定するような構造になっています。
玄関周りですね。健常のとき、左右は靴などを収納するボックスになっています。中央部分は飾り棚などとして使用をいたします。
車椅子を使用するようになってからは、左ボックスは車いすを収納します。中央の飾り棚部分は前に倒れ、ベンチとして使用いたします。
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