第278回 2011.04.25
家具産地・府中に行ってきました。
週間日誌198回で紹介いたしましたが、当社のオリジナル室内ドアー「ユー・ラフィーネ」は広島県の家具産地「府中」で体験した、タンス扉の感触を元に製作いたしました。
私には家具に興味を持っておられるお客様に対し長年の思いがあります。
そのようなお客様には、日本一と自負し競い合った府中の職人芸に触れて欲しいのです。
引き出しの真ん中でなくても端をゆっくり押しただけですべるようにしまい込まれ、その際ほかの引き出しがすべるように出てまいります。
収納扉を力強く閉めても密閉度が高いため、中の空気で押し戻される感じが致します。
その様な技術を持った職人さんとの出会いを求めて、“府中”に行ってまいりました。
念願がかない30年ぶりにあの感触に出会うことができました。
以前は梅雨時になると決まって引き出しが開かないなどのクレーム(?)がありました。
その場合カンナで軽く削り調整することになります。削りすぎたら夏場の乾燥したときには、引き出しがガタガタになってしまいます。
ここ15年間、一度もそのような問題はありません。
今ではカンナなど刃物を使えるような小売店はほとんどなくなってきたかと考えられます。
そのため問題が発生しないように、クリアランスを大きくとるようになったのでしょう。
また、スライドレールなど金物を使うケースも多くなりました。
その結果いつの間にか職人技で感じる微妙な感触も失われたのでしょうか。
府中に行く前日に建築関係のお客様が見えられました。
お聞きしたところ非常にこだわりを持ったお客様が何人かおられるとのことでした。
長い時間いろんな話を致しましたが、最後に府中に行く話をしてお願いもしてみました。
“良い職人さんに出会えたら仕事をさせてあげていただけないでしょうか?”
“それでは次の仕事をお願いいたします!”とのことでした。
福山から乗り換えた列車は2両編成で、ワンマン列車でございました。
列車の運転から乗車券の清算までを全て一人でこなしています。
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