週刊日誌(スタッフブログ)
第381回 2013.05.13
打ち合わせ期間2年。いい思い出に残る仕事をさせていただきました。
打ち合わせ期間が2年以上になりましたが、ようやく先日取り付けが終わりました。
期間は長くかかりましたが、だらだらと無意味な時間があったわけではありません。
非常にこだわりをもたれた方で、私もたいへん勉強させて頂きました。
そのお客様はつくば市にお住まいのS様です。
神奈川県にお住まいの息子様が今回の家具の打ち合わせを担当されました。
こだわりの内容としましては
1、引戸に関しては摩擦抵抗が少なくなるように、敷居部分が波型になっている。
2、リビング家具とダイニング家具は、微妙に塗装色を違えている。(リビングのほうが明るいので、見え方を合わせるためである。)
3、搬入の関係で本体は4分割で製作してあるが、家具が一体に見えるような構造になっている。
4、引き出しはスライドレールを使っていないが、軽く操作ができるように、摩擦抵抗を少なくする工夫がされている。
5、引戸の左側扉に関しては、閉めやすくする為に裏側にも引き手の堀込みがある。
6、台輪(家具本体の下にあり、本体を乗せている部分)は強度を確保するために、28mm合板の2重構造になっている。分割部分は強度が落ちる為、下部合板は左右2分割になっているが、上部合板は分割部分をまたぐような構造になっている。もちろん正面からの見え方は縦一本になっている。
その他いろいろ。また1mmの違いも指摘して頂きました。
* 取り付けにうかがった際お父様が言っておられました。
私の寿命があるうちに家具が出来上がるか心配でした。(もちろん冗談です)
ここまで物事を追求できること、それは才能だと感じました。
また物事の判断に際しては固定観念や常識といったもがなく、全て頭の中を白紙の状態で発想しておられます。
私が1000人の挑戦者を退けよう・10年間は見破れないものを作り上げようとして挑戦した「からくり家具」。
一番苦労をしたのは固定観念をなくすことでしたが、製作当時を思い出しました。
思い出に残る仕事をさせていただきありがとうございました。
打ち合わせ期間が2年以上になりましたが、ようやく先日取り付けが終わりました。 期間は長くかかりましたが、だらだらと無意味な時間があったわけではありません。 非常にこだわりをもたれた方で、私もたいへん勉強させて頂きました。 そのお客様はつくば市にお住まいのS様です。 神奈川県にお住まいの息子様が今回の家具の打ち合わせを担当されました。 こだわりの内容としましては 1、引戸に関しては摩擦抵抗が少なくなるように、敷居部分が波型になっている。 2、リビング家具とダイニング家具は、微妙に塗装色を違えている。(リビングのほうが明るいので、見え方を合わせるためである。) 3、搬入の関係で本体は4分割で製作してあるが、家具が一体に見えるような構造になっている。 4、引き出しはスライドレールを使っていないが、軽く操作ができるように、摩擦抵抗を少なくする工夫がされている。 5、引戸の左側扉に関しては、閉めやすくする為に裏側にも引き手の堀込みがある。 6、台輪(家具本体の下にあり、本体を乗せている部分)は強度を確保するために、28mm合板の2重構造になっている。分割部分は強度が落ちる為、下部合板は左右2分割になっているが、上部合板は分割部分をまたぐような構造になっている。もちろん正面からの見え方は縦一本になっている。 その他いろいろ。また1mmの違いも指摘して頂きました。 * 取り付けにうかがった際お父様が言っておられました。 私の寿命があるうちに家具が出来上がるか心配でした。(もちろん冗談です) ここまで物事を追求できること、それは才能だと感じました。 また物事の判断に際しては固定観念や常識といったもがなく、全て頭の中を白紙の状態で発想しておられます。 私が1000人の挑戦者を退けよう・10年間は見破れないものを作り上げようとして挑戦した「からくり家具」。 一番苦労をしたのは固定観念をなくすことでしたが、製作当時を思い出しました。 思い出に残る仕事をさせていただきありがとうございました。
第380回 2013.05.07
「苗場農園」は今年から自然栽培にいたします。
今回のゴールデンウイークは苗場の山小屋で過ごしました。今年も野菜作りの始まりです。
これまで農薬は使っていませんでしたが、今年からは肥料も使わないようにしました。
自然栽培を推奨しておられる河名秀郎様の野菜作りに感銘したからでございます。
私はこれまで、いい野菜を作るには良い肥料が重要だと考えていました。
肥料を与えないと良い野菜は作れない。それならば自然界の植物はなぜ生き生きと育っているのだろうか。
この矛盾には“常識”という錯覚にはまっていて、これまで気がつきませんでした。
これまで何度も気がつく機会はあったのですが、固定観念に惑わされていて気が付きませんでした。
野菜作りに関しての私の経験は、
・新潟・苗場での野菜作り
・横浜の貸し農園での野菜作りを2箇所で経験
・当社での、一坪菜園での野菜作り
などがあります。
今思い起こせば全てのケースで、野菜作りの初年度だけは全て立派な野菜が作れました。
苗場では、約20種類の野菜がすべて立派にそだち、特にとうもろこしはこんなおいしいのは初めてですとまで言われました。
横浜の貸し農園でも見事にすばらしい野菜がそだち、特にほうれん草はこれまで味わったことがないすばらしいものができました。
当社一坪菜園では、一株のきゅうりの苗からからどれだけの収穫ができるか挑戦してみましたが、155本の収穫がございました。
そのすべてに共通していたことは、長年農薬・肥料などが使われていなかったことでございます。
2年目には思うような野菜ができなくなりましたが、それは愛情が足りないのだと、翌年は肥料を増やすことになっていました。
世の中の常識に長年振り回されていたようです。
土が浄化されるのには10年かかるようです。
さて私が間違っていたかどうかは、10年後にわかるようですね。
今回のゴールデンウイークは苗場の山小屋で過ごしました。今年も野菜作りの始まりです。 これまで農薬は使っていませんでしたが、今年からは肥料も使わないようにしました。 自然栽培を推奨しておられる河名秀郎様の野菜作りに感銘したからでございます。 私はこれまで、いい野菜を作るには良い肥料が重要だと考えていました。 肥料を与えないと良い野菜は作れない。それならば自然界の植物はなぜ生き生きと育っているのだろうか。 この矛盾には“常識”という錯覚にはまっていて、これまで気がつきませんでした。 これまで何度も気がつく機会はあったのですが、固定観念に惑わされていて気が付きませんでした。 野菜作りに関しての私の経験は、 ・新潟・苗場での野菜作り ・横浜の貸し農園での野菜作りを2箇所で経験 ・当社での、一坪菜園での野菜作り などがあります。 今思い起こせば全てのケースで、野菜作りの初年度だけは全て立派な野菜が作れました。 苗場では、約20種類の野菜がすべて立派にそだち、特にとうもろこしはこんなおいしいのは初めてですとまで言われました。 横浜の貸し農園でも見事にすばらしい野菜がそだち、特にほうれん草はこれまで味わったことがないすばらしいものができました。 当社一坪菜園では、一株のきゅうりの苗からからどれだけの収穫ができるか挑戦してみましたが、155本の収穫がございました。 そのすべてに共通していたことは、長年農薬・肥料などが使われていなかったことでございます。 2年目には思うような野菜ができなくなりましたが、それは愛情が足りないのだと、翌年は肥料を増やすことになっていました。 世の中の常識に長年振り回されていたようです。 土が浄化されるのには10年かかるようです。 さて私が間違っていたかどうかは、10年後にわかるようですね。
第379回 2013.04.30
最近すばらしい雑誌に出会いました。
誇りある多くの日本人を紹介しておられ、人間は努力すればここまでできるものなのだと励みになります。
紹介したい内容はたくさんありますが、今回はその一部をご紹介いたします。
(ご存知の方も多くおられるかとは思います。)
大田区京浜島の、株式会社北嶋絞製作所様です。
60年続く、へら絞りの会社でございます。
へら絞りとは回転する円盤状の金属板を、へらと呼ばれる簡単な道具を押し当て、テコの原理で力を与え、筒状の形に変形させていく技術です。
製品としては照明器具から、大きなものでは直径4mものパラボラアンテナやロケットの先端部品にいたるまで用途は広くございます。
機械では対応できない、より以上の精度を要求されるものや、機械で生じた誤差を修正するときなどにもこの手作業が活かされます。
創業以来、「依頼された仕事は絶対に断らない」。他社でできないものこそチャレンジしようと取り組んでおられる姿はすばらしいですね。
編集者がある部族のことを書いておられました。
その部族は雨乞いの踊りをするが、その踊りで必ず雨を降らせることができるとのこと。
それはなぜか。答えは北島製作所と同じで、「雨が降るまで踊り続けるから」である。
「日本人のものづくり」我々も、この精神を忘れないようにいたします。
誇りある多くの日本人を紹介しておられ、人間は努力すればここまでできるものなのだと励みになります。 紹介したい内容はたくさんありますが、今回はその一部をご紹介いたします。 (ご存知の方も多くおられるかとは思います。) 大田区京浜島の、株式会社北嶋絞製作所様です。 60年続く、へら絞りの会社でございます。 へら絞りとは回転する円盤状の金属板を、へらと呼ばれる簡単な道具を押し当て、テコの原理で力を与え、筒状の形に変形させていく技術です。 製品としては照明器具から、大きなものでは直径4mものパラボラアンテナやロケットの先端部品にいたるまで用途は広くございます。 機械では対応できない、より以上の精度を要求されるものや、機械で生じた誤差を修正するときなどにもこの手作業が活かされます。 創業以来、「依頼された仕事は絶対に断らない」。他社でできないものこそチャレンジしようと取り組んでおられる姿はすばらしいですね。 編集者がある部族のことを書いておられました。 その部族は雨乞いの踊りをするが、その踊りで必ず雨を降らせることができるとのこと。 それはなぜか。答えは北島製作所と同じで、「雨が降るまで踊り続けるから」である。 「日本人のものづくり」我々も、この精神を忘れないようにいたします。
第378回 2013.04.23
水泳をまたまた始めました。
実は半年くらい前になりますが、水泳を始めて2ヶ月になるとの報告をしていました。
ところがその後すぐに事情が発生して、これまで休んでいたのです。
これまではスポーツジムの狭いプールで泳いでいましたが、今回は国際競技でも使われます、横浜国際プールで泳ぐようにしました。
やはりスケールが大きいし、水が綺麗でコースも広くて、気分がいいですね。
泳いでいても気持ちがいいので初日は500mを泳ぎ、3回目の先日は750mを泳ぐことができました。
この感じだとすぐに1000mまで伸ばせそうですね。
今度こそ続けられるようにがんばってみます。
実は半年くらい前になりますが、水泳を始めて2ヶ月になるとの報告をしていました。 ところがその後すぐに事情が発生して、これまで休んでいたのです。 これまではスポーツジムの狭いプールで泳いでいましたが、今回は国際競技でも使われます、横浜国際プールで泳ぐようにしました。 やはりスケールが大きいし、水が綺麗でコースも広くて、気分がいいですね。 泳いでいても気持ちがいいので初日は500mを泳ぎ、3回目の先日は750mを泳ぐことができました。 この感じだとすぐに1000mまで伸ばせそうですね。 今度こそ続けられるようにがんばってみます。
第377回 2013.04.15
ただいま社内の意識改革中です!
先々月「地獄の訓練」を終えた24歳の秋葉大地君が先頭に立ち、意識改革に挑戦しています。
当社は血縁関係のスタッフが多く、すなわち同族会社でございます。
そのためだけではなく私の指導力不足のためでしょうが、社内での緊張感が足りなく、また挨拶などもありません。
なんとなく会社が始まり、いつの間にか終わっているような感じです。
以前から気になっていて、これまで私が意識改革をやろうとしてもうまくいきませんでした。
また「企業は公のものであり、社長の私は会社で一番の責任があるというだけのことである。」
とこれまで言い続けてきた言葉ですが、いつの間にか会社を私物化していたことに気がつきました。
そこで私が願いを託したのが、この習慣日誌370回に登場しました、入社2年目の秋葉君でございます。
たしか訓練8日目くらいかと思いますが、彼に手紙を書きました。
内容は、「私が以前勤めていた会社の内部改革をさせていただいた歳が24歳だった。秋葉君がいま24歳。意識改革に挑戦してもらえないだろうか」そのようなことだったと思います。
手紙が届いてから2日目くらいに励ましの為、訓練地の富士宮に行きました。
先生とともに私の前に現れた秋葉君は、今までとはっきりと違っていました。
迷いがなくなり、何か大きなものをつかんだ容姿でございます。
あれから二ヶ月が過ぎましたが、今では彼が陣頭指揮を執って、意識改革の真っ最中でございます。
私が一番だらしがないので、いつも怒られています。
秋葉君がんばれ!!
彼が作った トータルリビング 礼儀動作7か条です。社内に張ってあります。
先々月「地獄の訓練」を終えた24歳の秋葉大地君が先頭に立ち、意識改革に挑戦しています。 当社は血縁関係のスタッフが多く、すなわち同族会社でございます。 そのためだけではなく私の指導力不足のためでしょうが、社内での緊張感が足りなく、また挨拶などもありません。 なんとなく会社が始まり、いつの間にか終わっているような感じです。 以前から気になっていて、これまで私が意識改革をやろうとしてもうまくいきませんでした。 また「企業は公のものであり、社長の私は会社で一番の責任があるというだけのことである。」 とこれまで言い続けてきた言葉ですが、いつの間にか会社を私物化していたことに気がつきました。 そこで私が願いを託したのが、この習慣日誌370回に登場しました、入社2年目の秋葉君でございます。 たしか訓練8日目くらいかと思いますが、彼に手紙を書きました。 内容は、「私が以前勤めていた会社の内部改革をさせていただいた歳が24歳だった。秋葉君がいま24歳。意識改革に挑戦してもらえないだろうか」そのようなことだったと思います。 手紙が届いてから2日目くらいに励ましの為、訓練地の富士宮に行きました。 先生とともに私の前に現れた秋葉君は、今までとはっきりと違っていました。 迷いがなくなり、何か大きなものをつかんだ容姿でございます。 あれから二ヶ月が過ぎましたが、今では彼が陣頭指揮を執って、意識改革の真っ最中でございます。 私が一番だらしがないので、いつも怒られています。 秋葉君がんばれ!! 彼が作った トータルリビング 礼儀動作7か条です。社内に張ってあります。
第376回 2013.04.08
ごちゃごちゃ配線がスッキリしました。
お客様より、「新築祝いをしなければならないのですが、電話回りの配線がみっともなくて人寄せができなくています。どうにかならないでしょうか。」との相談がありました。
伺ってみましたが、リビングの正面になるカウンターのうえに電話機があります。
たしかに配線が絡み合っていて結構目立っています。
そこで提案させていただいたのが、機器類や配線を覆い隠すボックスでした。
施工方法としましては、カウンター上の笠木の出っ張りに干渉する部分を削り、表面からは見えない方法で地震対策を施すようにいたしました。
ちょっとした飾り棚にもなるようです。
設置の際、私は立ち会えなかったのですが、写真を見まして神経が行き届かなかった 点に気がつきました。
ボックスから出てくる配線穴の位置でございます。
ボックスの前に電話機を置かれるものと決め付けて、正面に配線穴を開けましたが、写真を見ますと横に置かれています。
この位置ですと当然のこと、ボックスの左側面にこなければならないですよね。
あーそうだったの!
スタッフに確認いたしましたら、配線ボックスの写真を撮るために電話機を移動したそうです。
ホッとしましたが、それでも事前に確認が必要ですよね。
お客様より、「新築祝いをしなければならないのですが、電話回りの配線がみっともなくて人寄せができなくています。どうにかならないでしょうか。」との相談がありました。 伺ってみましたが、リビングの正面になるカウンターのうえに電話機があります。 たしかに配線が絡み合っていて結構目立っています。 そこで提案させていただいたのが、機器類や配線を覆い隠すボックスでした。 施工方法としましては、カウンター上の笠木の出っ張りに干渉する部分を削り、表面からは見えない方法で地震対策を施すようにいたしました。 ちょっとした飾り棚にもなるようです。 設置の際、私は立ち会えなかったのですが、写真を見まして神経が行き届かなかった 点に気がつきました。 ボックスから出てくる配線穴の位置でございます。 ボックスの前に電話機を置かれるものと決め付けて、正面に配線穴を開けましたが、写真を見ますと横に置かれています。 この位置ですと当然のこと、ボックスの左側面にこなければならないですよね。 あーそうだったの! スタッフに確認いたしましたら、配線ボックスの写真を撮るために電話機を移動したそうです。 ホッとしましたが、それでも事前に確認が必要ですよね。
第375回 2013.04.01
大黒柱で作った家具と、17年ぶりの再会。
その家具は作った当初より、艶が出ていて豪華になっていました。
今回17年ぶりにお客様より、カーテンを交換したいとの連絡がありました。
実は17年前に、やはりカーテンの打ち合わせがあり、場所は建て替えられる予定の母屋でおこないました。
その際に大きなケヤキ材でできた大黒柱(60cm×60cm角)が目に留まりました。
お聞きしましたところ、母屋は二度建て替えられたそうですが、こんかいの大黒柱は少し削って再使用されたとのことでした。
それでも60cm角の大きさがございますが、今回建物を壊す際には処分するとのことでした。
これまで200年前後にわたって見守ってきてくれただろう大黒柱が、みすみす灰になるのがかわいそうなきになりました。
そこでお客様に提案をしてみることに致しました。
形は変わっても、これからも皆様を見守ってくれるように、家具を作らせていただくようお願いをしてみましたところ、快く了解をしていただきました。
そのような経緯で製作することにはなりました。
その大黒柱を製作地の北海道・旭川に送り、家具を作る最初の工程である使いやすい厚みの板材に製材することから始まります。
ところが、古材は材料の中に釘などが入っている可能性があり、どこの製材所でも引き受けてもらえません。
約一ヶ月の歳月はかかりましたが、刃物が傷んだ場合は当社で保障をすることや、私の思いが伝わりスタートすることができました。
さて17年ぶりの家具は出来上がった当初より、はるかに艶が出ていて豪華になっています。
また狂いなども一切ありませんでした。
材料そのものが持っている油がもとで、通常生活の中での衣服に触れたりすることにより磨かれてきたのではと想像いたします。
余談ですが、今現在の飾り棚の写真では照明がついているところがわかるかと思いますが、お客様は17年間そのことに気が付いておられませんでした。
いろいろ苦戦は致しましたが、思い出に残る仕事でした。
その家具は作った当初より、艶が出ていて豪華になっていました。
今回17年ぶりにお客様より、カーテンを交換したいとの連絡がありました。
実は17年前に、やはりカーテンの打ち合わせがあり、場所は建て替えられる予定の母屋でおこないました。
その際に大きなケヤキ材でできた大黒柱(60cm×60cm角)が目に留まりました。
お聞きしましたところ、母屋は二度建て替えられたそうですが、こんかいの大黒柱は少し削って再使用されたとのことでした。
それでも60cm角の大きさがございますが、今回建物を壊す際には処分するとのことでした。
これまで200年前後にわたって見守ってきてくれただろう大黒柱が、みすみす灰になるのがかわいそうなきになりました。
そこでお客様に提案をしてみることに致しました。
形は変わっても、これからも皆様を見守ってくれるように、家具を作らせていただくようお願いをしてみましたところ、快く了解をしていただきました。
そのような経緯で製作することにはなりました。
その大黒柱を製作地の北海道・旭川に送り、家具を作る最初の工程である使いやすい厚みの板材に製材することから始まります。
ところが、古材は材料の中に釘などが入っている可能性があり、どこの製材所でも引き受けてもらえません。
約一ヶ月の歳月はかかりましたが、刃物が傷んだ場合は当社で保障をすることや、私の思いが伝わりスタートすることができました。
さて17年ぶりの家具は出来上がった当初より、はるかに艶が出ていて豪華になっています。
また狂いなども一切ありませんでした。
材料そのものが持っている油がもとで、通常生活の中での衣服に触れたりすることにより磨かれてきたのではと想像いたします。
余談ですが、今現在の飾り棚の写真では照明がついているところがわかるかと思いますが、お客様は17年間そのことに気が付いておられませんでした。
いろいろ苦戦は致しましたが、思い出に残る仕事でした。
第374回 2013.03.26
ブドウの剪定に失敗する
当社の庭にはブドウの木がございます。
鉢で買ってきたものを庭に植えてから20年近くになります。
非常に美味しいブドウが育ちます。
ただこれまで満足行くまでに育てたことがございません。
去年は見事なブドウが育ち楽しみにしていましたところ、鳥たち(スズメ・ハト)にすっかり食べられてしまいました。
今年は鳥たちに食べられないように、袋かけをしようと思っております。
また見事なぶどうを育てようと、幹の剪定からやろうと考えていましたが、剪定時期を逃してしまったようです。
先日選定しようとしたところ、切ったツルからは樹液が大量に流れ落ちてしまいます。
これでは幹を弱らせてしまいますので断念いたしました。
やっとインターネットで剪定方法がわかったのですが、残念です。
その方法とは、前年育ったツルで、3・4個の芽を残したところで切るとのことでした。
諦めきれなくていろいろ考えてみました。
要するに、3・4個の芽を残して、それ以外の芽を摘んでしまえば同じことではないだろうかとの結論に達しました。
果たしてその結果はどうなるのか、お楽しみにしていてください。
当社の庭にはブドウの木がございます。 鉢で買ってきたものを庭に植えてから20年近くになります。 非常に美味しいブドウが育ちます。 ただこれまで満足行くまでに育てたことがございません。 去年は見事なブドウが育ち楽しみにしていましたところ、鳥たち(スズメ・ハト)にすっかり食べられてしまいました。 今年は鳥たちに食べられないように、袋かけをしようと思っております。 また見事なぶどうを育てようと、幹の剪定からやろうと考えていましたが、剪定時期を逃してしまったようです。 先日選定しようとしたところ、切ったツルからは樹液が大量に流れ落ちてしまいます。 これでは幹を弱らせてしまいますので断念いたしました。 やっとインターネットで剪定方法がわかったのですが、残念です。 その方法とは、前年育ったツルで、3・4個の芽を残したところで切るとのことでした。 諦めきれなくていろいろ考えてみました。 要するに、3・4個の芽を残して、それ以外の芽を摘んでしまえば同じことではないだろうかとの結論に達しました。 果たしてその結果はどうなるのか、お楽しみにしていてください。
第373回 2013.03.18
東急たまプラーザ店にて、オーダー家具の販売促進を目的としたイベントが始まる。
先週の14日(木)~20日(水)までの一週間の催しでございます。
場所は東急たまプラーザ店4階にて開催しています。
出品している内容は
1、間口2100mmの曲面飾り棚
2、幅2700mm、厚み70mmの一枚板ダイニングテーブル。
3、防犯家具(防犯対策及び私の秘密の場所として)
4、ご供養家具(去年NHKテレビで紹介され、大きな反響を頂いている商品です。)
5、飾り棚(非常に入手が難しい銘木と、軽快なデザインの格子を組み合わせたものです。)
6、面白い小物たち
結構楽しい構成になっているようです。
防犯家具について面白いことを発見いたしました。
3年位前になりますが、韓国の展示会に出品したことがございます。
商品説明として、家具の中に5箇所のからくりが仕込まれていることを韓国語で説明しておきました。
そうしましたところ大勢のお客様が、順番待ちでからくりに挑戦が始まりました。
200名くらいの方が挑戦されたかと思いますが、からくりが仕込まれていると明記してあるにもかかわらず、5箇所全てをみやぶったかたはあらわれませんでした。
ところがこんかいの催しでは、一向に挑戦者が現れません。
皆様、からくりの説明は眺めておられますが、通り過ぎていかれます。
興味はあるようですが、人目を気にしている様子です。
国民性でしょうかね。どうぞ挑戦しに来てください!
先週の14日(木)~20日(水)までの一週間の催しでございます。 場所は東急たまプラーザ店4階にて開催しています。 出品している内容は 1、間口2100mmの曲面飾り棚 2、幅2700mm、厚み70mmの一枚板ダイニングテーブル。 3、防犯家具(防犯対策及び私の秘密の場所として) 4、ご供養家具(去年NHKテレビで紹介され、大きな反響を頂いている商品です。) 5、飾り棚(非常に入手が難しい銘木と、軽快なデザインの格子を組み合わせたものです。) 6、面白い小物たち 結構楽しい構成になっているようです。 防犯家具について面白いことを発見いたしました。 3年位前になりますが、韓国の展示会に出品したことがございます。 商品説明として、家具の中に5箇所のからくりが仕込まれていることを韓国語で説明しておきました。 そうしましたところ大勢のお客様が、順番待ちでからくりに挑戦が始まりました。 200名くらいの方が挑戦されたかと思いますが、からくりが仕込まれていると明記してあるにもかかわらず、5箇所全てをみやぶったかたはあらわれませんでした。 ところがこんかいの催しでは、一向に挑戦者が現れません。 皆様、からくりの説明は眺めておられますが、通り過ぎていかれます。 興味はあるようですが、人目を気にしている様子です。 国民性でしょうかね。どうぞ挑戦しに来てください!
第372回 2013.03.11
大失敗した以前の仕事から。
もう5・6年前になるかと思いますが、建築会社を経営しておられるお客様から、
ご自宅新居家具のご依頼があり、結構ボリュームがある内容の家具を作ることになりました。
1、間口約3600mm・天井までの玄関収納。
2、間口6500mm・天井までのリビング収納兼仏壇収納。
3、間口2700mm・天井までの食器棚。
4、間口2700mm・天井までの和服収納家具。
5、間口2700mmのサイドボード。
6、総間口9000mm・天井までの納戸収納。
その他いろいろ・・・。
この中で大変な失敗をいたしました。それも一番高価な箇所でございます。
もうわかりますよね!そうです、2、リビング収納での失敗でございます。
担当は私で、設計は外注さんにお願いしていました。
何回かの設計変更の後、当社工事担当者の現場実測後設計士さんにより設計変更が行われました。
実測寸法は私も確認いたしましたが、間違いに気がつきませんでした。
また、設計士さんも間違ったままの寸法を記入したのですが、個々の寸法を合計したら計算が合わないはずなのに、そのまま進行してしまいました。
また、間違った図面では、家具は製作不可能のはずなのにどういうわけか出来上がってきました。(最後は気がついたはずですが・・・)
たしか奥行き寸法の違いだったかと思いますが、結局はほとんどの部分を作り直すことになりました。
苦い思いを最近ふと思い出しましたので、こんかい紹介することにいたしました。
今回のリビング収納写真です。
今までの週刊日誌
- 第1回?第10回
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もう5・6年前になるかと思いますが、建築会社を経営しておられるお客様から、 ご自宅新居家具のご依頼があり、結構ボリュームがある内容の家具を作ることになりました。 1、間口約3600mm・天井までの玄関収納。 2、間口6500mm・天井までのリビング収納兼仏壇収納。 3、間口2700mm・天井までの食器棚。 4、間口2700mm・天井までの和服収納家具。 5、間口2700mmのサイドボード。 6、総間口9000mm・天井までの納戸収納。 その他いろいろ・・・。 この中で大変な失敗をいたしました。それも一番高価な箇所でございます。 もうわかりますよね!そうです、2、リビング収納での失敗でございます。 担当は私で、設計は外注さんにお願いしていました。 何回かの設計変更の後、当社工事担当者の現場実測後設計士さんにより設計変更が行われました。 実測寸法は私も確認いたしましたが、間違いに気がつきませんでした。 また、設計士さんも間違ったままの寸法を記入したのですが、個々の寸法を合計したら計算が合わないはずなのに、そのまま進行してしまいました。 また、間違った図面では、家具は製作不可能のはずなのにどういうわけか出来上がってきました。(最後は気がついたはずですが・・・) たしか奥行き寸法の違いだったかと思いますが、結局はほとんどの部分を作り直すことになりました。 苦い思いを最近ふと思い出しましたので、こんかい紹介することにいたしました。 今回のリビング収納写真です。
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