『アンティークキッチン』(K-033)
アンティーク調のキッチンと食器棚を製作しました。
重厚なデザインがお好みの奥様でしたので、材料も木目に力強さを感じる北海道産の
ナラ材を使用しました。
木目をいかした濃い色に着色し、艶なしのウレタン塗装をしています。
扉の基本デザインとして、無垢材の框組(四方枠)としています。
扉の外周を少し大きめな面取り加工をすることで人工素材にはだせない立体感、
そして無垢材らしさをだしています。
『キッチンスペース』
コの字型のキッチンは、どうしても右隅・左隅がデッドスペースになってしまいます。
無駄となってしまうスペースをどう生かすか、まったく無駄のない収納空間にする為に
お客様と打ち合わせを何度も重ねていきました。
食洗機表面も同素材のパネルをつけています。
じつは食洗機の左横、わずかな空間も無駄にしないように”包丁刺し”が
スライドして出し入れできるようにしています。
『右端のデッドスペース』
写真右端のデッドスペースは、扉を操作すると収納棚がでてきます。
そして、その奥からはさらに連結された収納棚がでてきます。
ドイツ製の高品質の金物を採用しました。
内部はお手入れの点から白ポリ合板を使用しています。
外からはまったく見えてこない内部は、汚れ防止・掃除のしやしさ、
そして費用を抑える目的から採用しました。
オープンスペースは見えるので外部素材にする事が基本としていますが、
お客様のご意向でどうするかを確認しています。
システムキッチンなら扉が木製でも、本体はすべて単色の人工素材だと思います。
弊社では扉のすき間から見えてしまう素材部分も見える部分と考えています。
上記から弊社では本体の見附(小口)は外部素材を基本仕様としています。
扉を開くまで違う素材は見せないように心がけて製作しています。
『左端のデッドスペース』
上側のオープンスペースは炊飯器を置くスペースになっています。
その下にはワゴンを設けました。
そして、さらにその奥にはじつは2台のワゴンがデッドスペースに
隠されています。
まずは『手前側ワゴン』
見えてくるワゴンなので表面は他の扉と同じ無垢材にしています。
そしてキャスターも見えないように作りました。
じつはこの奥にさらにデッドスペースを生かした下写真のワゴンが2台あります。
計3台のワゴンスペースになっています。
『扉デザイン:木製扉・ガラス扉』
扉の外周まわりは面取り加工が施され、木製扉の鏡板には厚みのある無垢材を使っています。
ガラス扉の鏡板は厚み5㎜のクリアガラスとし、その表面には木の桟をつけてみました。
お客様、そしてコーディネータの方とすべてゼロから作りあげた意匠です。
『引出しの一部』
アクリルの仕切りをもうけています。
お箸、スプーン等の収納スペースに。
『吊棚②』
開けると奥に分電盤があります。
『お引渡し後』
お引渡し後、下のようにご使用いただいていると写真をいただきました。
お客様と考えて作りあげたものが無駄になっていないととても嬉しく思います。
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