『仏壇』を収納するための仏壇収納(I-016)
ご新築先における 、お手持ちの仏壇 を収納するために製作いたしました。
ホワイトアッシュ材の天然木を使用しています。(ウレタン塗装仕上)
仏壇下のLEDダウンライト照明、和紙貼、床の間、床框も弊社で対応いたしました。
人が中にはいっても大丈夫なほどの耐久性がございます。
扉は開いてから内部に格納できる”フリッパー式”となっています。
新築工事でしたが、この家具がはいる壁が出来上がってから現調してから製作時間がないため、
現地で加工できるように工夫しながら製作しました。
いろいろ条件によって製作手順を変えたり、どのようにも対応できるのがオーダーの強みです。
現地で加工するため、本体を箱の状態では作らず各パーツにし、現場加工で箱に組み立てて製作しました。
設置されるとわかりませんが、この家具は ”からくり” のような工をした構造によって
じつはその組立がされています。
完成してしまうとそうした工夫は一切、わからないようになってしまいます。
この家具の下にある床の間スペースも弊社で作りました。
床框は新築前される前の旧家で使われていた大切な大黒柱を再利用しています。
この大黒柱は解体工事で傷つけられないよう、解体業者ではなく弊社で解体作業も行いました。
長さがあったのでどの部分を使用するかをお客様と入念にお打ち合わせをしました。
画像では色味がわかりづらいですが、壁には金色の和紙を貼っています。
普通のクロスではないのでクロス職人ではなく、専門の経師屋さんに作業してもらいました。
床の間は”名栗(なぐり)”加工された材料を使用しています。
じつはこのスペースについてはスタッフと一緒に悩みました。
大黒柱の存在感がとてもあるため、床の間スペースの魅せ方をどうするか。
普通のクロス貼にして、床板も普通のフローリングにすると浮いてしまいそう。
お客様への説明も図面と素材を見せるだけではおそらく想像しづらそうと思いました。
弊社で打ち合わせする際、実際のサイズ感がわかる床の間を作りご説明しました。
そこから大黒柱のどの部分を使うか、それがどのように見えてくるかを現物で確認していきました。
壁と床面も一般的なクロスや床材では負けてしまうので、
あえて柄ものや特徴的なものを使い、ダウンライトで照らしてみる提案を実物見本として
再現してご説明しました。
お客様もとても気にいっていただき、そのまま採用していただけました。
こだわりを持たれているお客様でしたので、そのまま採用されたのはとても嬉しかったです。
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