特別な配線隠しのオーディオ収納 (S-043)
配線を特別な方法で隠したオーディオ収納です。
音響の趣味を持たれた横浜在住のお客様の家具を作らせて頂きました。
テレビ台の製作依頼を請けることは多いですが、ホームシアターもとりいれた相談も増えています。
シンプルに見せるために通常の倍はプラン図から製作・取付がかかる家具となりました。
打合せでは必ず、機器の大きさや配線のルートとその本数などを打ち合わせします。
音響にこだわっている方がお持ちの機器は、いつもその配線の複雑さ、そして配線の多さに驚かされています。
お客様ご自身も配線の接続が大変なので、簡単に配線できて、なおかつ配線を表から見えないようにしてほしい。そんなちょっと難しいご要望でした。
↓天井には2段階の梁があります。
↓家具の中央部分以外、扉などすべて正面を統一する事で圧迫感を感じないように工夫しました。
↓配線を簡単にする為に考えたのが、『着脱式の開閉カバー』です。
カバーの設置順序。
中央のオープンの左右・下面に配線用のスペースを作り、そこを配線用カバーで隠しています。
カバーは斜めに角度をつけることにより、圧迫感を無くしつつ重厚さをだした印象となっています。
このプラン図をお客様に見せた所、とても喜んでいただきそのままご発注へとなりました。
今回の開閉カバーは新しい試みだったため、うまく使用することができるかどうかを試作して実験しようかと考えてもいました。
しかし、開閉するための金物がメーカーに国内在庫がなく、特殊な製品のため海外(ヨーロッパ)からの取り寄せとなってしまいました。
その為、ご希望納期から試作する時間までがどうしてもとれなくなってしまい、職人に図面とこちらの意図を説明して製作をすすめました。
職人に任せて特に気になるなど言われてはいなかったのですが、角度がついた開閉となるため、こちらが意図した通りにきちんと開閉ができるかどうかの不安がありましたが、何の問題も無く無事に収めることができました。
じつ以前、同じ様な海外製品の金物を使った製作をした事があります。
その時はちょうどヨーロッパの夏休みの時期。
日本とは違い夏休みがとても長いので、金物が届くのに1ヶ月は待たなければならないという目にあったことをふと思い出しました。
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